希少な動植物が息づく固有の生態系が評価され、世界自然遺産に登録された徳之島。この環境的価値の高まりは、島外からの人間と資金の流れを大きく変えた。都市部を離れて自然豊かな環境で暮らしたい移住者だけでなく、ワーケーション施設や古民家カフェ、ヴィラ型宿泊施設を開設しようとする事業者の参入が急増している。
さらに、島内での医療・福祉従事者や公共工事に関わる単身赴任者の着任など、実需としての住居ニーズも高水準を維持している。しかし、需要が爆発的に伸びる一方で、不動産の供給体制は完全に停滞している。このミスマッチが、現在の徳之島における不動産探しの最大の難所だ。