強豪校を率いる指導陣の手腕にも注目が集まる。かつてのような一律の厳しい指導から一転、現在の天理が掲げるのは「選手の自主性と個性の最大化」だ。
チームの戦術方針を一方的に押し付けるのではなく、選手自身にグラウンド上での判断を委ねる場面が増えた。配球の組み立てや走塁の判断において、一人ひとりが自立した思考を持つ。その結果、試合の土壇場で見せる土壇場の立ち直りや、相手の隙を突く電光石火の走塁が生まれているのだ。個性を活かしつつ、組織としてのまとまりを失わない。この絶妙なバランス感覚こそが、勝負強さの源泉である。