本格焼酎は原料によって含まれる香気成分(エステル類や高級脂肪酸)の性質が大きく異なります。そのため、芋焼酎と麦焼酎では水割りの組み立て方にも異なるアプローチが求められます。
芋焼酎の水割りの美味しい作り方
サツマイモ由来のリナロールやシトロネロールといった芳醇なテルペン系香気成分を多く含む芋焼酎は、冷やしすぎによる香りのマスキング(閉塞)を防ぐことが重要です。
芋焼酎の水割りでは、黄金比である「6:4」を忠実に守り、アルコール度数を15度前後に維持するのがセオリーです。グラスに大振りの氷を入れ、焼酎を注いだら、氷と密着させながら軽くグラスを揺らして焼酎の温度を適度に下げます。その後、冷たすぎない常温〜弱冷(約10〜15℃)の軟水を注ぐことで、グラス表面から立ち上る甘やかなサツマイモの香りが消えず、重厚な余韻を口いっぱいに楽しむことができます。
麦焼酎の水割り
大麦ならではの香ばしさとキレ味、軽快な酒質が特徴の麦焼酎は、徹底した「冷涼感とキレ」の演出がポイントです。
配合は「5:5」あるいは「4:6」のやや軽めの比率が冴え渡ります。氷もグラスも可能な限りキンキンに冷やし、合わせる水もしっかりと冷蔵庫で冷やした軟水を使用します。アルコールの角が取れて麦の香ばしさがすっきりと立ち上がり、油を使った料理や魚料理の後味を鮮やかに洗い流してくれます。仕上げにレモンやカボス、スダチなどの和柑橘の皮(ピール)を軽く一絞り添えると、爽快なシトラスアロマが重なり、より立体的な味わいへと変化します。