カルチャーシーンの地殻変動は凄まじい。グローバルな潮流の火付け役となったのは、Netflixの人気番組『クィア・アイ』や、鮮烈なグリッターメイクで世界中の若者を熱狂させたドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』だ。画面の中で躍動する登場人物たちは、装飾としてのメイクではなく、アイデンティティそのものを輝かせる手段としてコスメを纏っていた。
日本国内でも、井手上漠をはじめとする新時代のアイコンたちが、ルールに縛られない自由な美しさを体現し、大きな共感を呼んでいる。彼らが発信する軽やかな美学は、TikTokなどのSNSを通じて瞬く間に拡散。10代から30代を中心に「誰かのためではなく、自分の気分を上げるために塗る」という新しいアティテュードが根づいた。