芸術の都パリを訪れる魅力は色褪せないが、旅行者の懐事情へのプレッシャーは年々強まっている。特に主要な美術館や歴史的建造物の入場料改定は、旅行計画に直接的なインパクトを与えてきた。かつては気軽に入館できた施設も、今や20ユーロオーバーが当たり前の時代だ。
こうした背景から、1枚で50以上の施設にアクセスできる定番の観光周遊パスへの注目度が再び急上昇している。だが、単に「施設をたくさん巡れば得をする」という単純な計算だけでは立ち行かないのが現代のパリだ。無料だからと無計画に足を運んでも、長蛇の列や予約枠の埋まりに阻まれるのが落ちだからである。