光源氏の誕生と母の死|なぜ皇位を継げず臣籍降下したのか?桐壺の真相

光源氏の誕生と母の死|なぜ皇位を継げず臣籍降下したのか?桐壺の真相

光源氏の誕生と母の死|なぜ皇位を継げず臣籍降下したのか?桐壺の真相とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

母の死後、宮中に引き取られて育った皇子は、見る者すべてを陶酔させる驚異的な容姿と才能を発揮します。そこで気になるのが、光の君 名前の由来です。

作中において、彼が「光る君」と呼ばれるようになった背景には二つの側面があります。一つは、肉体そのものから眩い光が発しているかのような比類なき美貌を宮中の人々が讃嘆したという直接的な理由です。そしてもう一つは、当時来日していた高麗の相人 予言(朝鮮半島・高麗から訪れた優れた人相見)による託宣に起因しています。

桐壺帝は、我が子の将来を密かに占わせるため、身分を隠して皇子を高麗の占い師のもとへ連れて行かせました。皇子の相を見た相人は息を呑み、次のように予言します。

「このお方は、国の父となって帝王の位に登るべき最高の相を持っておられる。しかし、実際に帝位に就けば国が乱れ、民が乱れる危うさがある。かといって、単なる朝廷の臣下として補佐する相でもない」

帝王の器を持ちながら、帝王になれば国家が危うくなるという両義的な宿命。光り輝く栄光と、それに伴う不吉な影を併せ持つ存在として、世の人々は畏怖を込めて彼を「光の君」と呼びならわすようになったのです。

阿部 裕樹
Author

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。