「地方創生や女性活躍、ITオープンデータで有名な鯖江だが、一般市民にとって本当に住みやすいのか?」という疑問に、現場からの声と施策の両面から迫ります。
オープンデータ先行都市として市政の透明性をいち早く進めてきた鯖江市は、プログラミング教育や独自の市民協働プロジェクトを古くから推進してきました。加えて、手厚い移住支援金や町家リノベーション補助金、子育て世帯に対する医療費助成が整っており、とりわけ「テレワークを軸に子育て環境を整えたいクリエイティブ職」の流入が顕著です。
日々の暮らしの楽しみとして外せないのが、地元に深く根づいた食文化です。福井名物のソースカツ丼は鯖江市内でも各蕎麦屋・定食屋の定番として親しまれ、きめ細かいパン粉をまとった薄切り豚肉に秘伝のウスター系ソースが染み込んだ一杯は、県外からの定住者をも即座に虜にしています。名物のおろしそばとセットで食すスタイルは市民のソウルフードそのものです。
一方で、SNSや住民アンケートを丹念に追うと、地方特有のコミュニティ意識に対する戸惑いの声もゼロではありません。「地区の町内会活動や清掃活動がしっかりと根付いており、プライベート重視派にはやや手厚すぎると感じる局面もある」といったリアルな声も存在します。