劇場公開後、真っ先にネット上を席巻したのは麃公将軍の実写再現度の高さに対する賞賛でした。豊川悦司は役作りのため、特徴的な歯並びを表現するマウスピースや特殊メイクを施し、ボサボサの白髪混じりの髭と髪、筋骨隆々たる巨躯を作り上げました。
ビジュアルの完成度にとどまらず、ファンを最も唸らせたのはその「声」と「所作」です。重厚な甲冑を身にまといながら馬上で酒を豪快に煽る姿や、戦火の煙の匂いを嗅ぎ分ける動物的な眼光。さらに、低く地を這うような唸り声から一転して戦場全体に響き渡る号令まで、豊川悦司は自身のパブリックイメージを完全に消し去り、麃公という怪物の魂をスクリーンに宿らせました。「トヨエツだと気づかなかった」「完全に原作の麃公そのもの」という声が相次いだのも納得の仕上がりです。