主人公・亀山政春を熱演した玉山鉄二は、夢に向かって突き進む不屈の情熱と、職人としての偏執的なまでのこだわりを見事に体現してみせた。泥臭くも愛らしい人間味あふれる演技は、放送当時から絶賛を浴び、彼の役者としての評価を決定づけた。
そしてヒロイン・エリー役を務めたシャーロット・ケイト・フォックスの存在抜きに本作は語れない。NHKの連続テレビ小説史上初となる外国人のヒロイン抜擢という快挙を成し遂げた彼女は、慣れない日本語での演技や文化の壁を乗り越え、愛する夫とともに生きる凛とした「大和撫子」像を作り上げた。二人が見せる息の合った掛け合いと、時折見せる葛藤の表情は、今見返しても涙なしには見られない。