2026年春の北陸新幹線福井開業から2年。かつて「アクセスにやや難あり」と見なされていた福井へのハードルは完全に消滅した。東京駅から乗換なしで約2時間50分。関空や大阪方面からも特急と新幹線のスムーズなリレーにより、首都圏・近畿圏双方からの心理的距離は劇的に縮まった。2026年の開催においては、チケット購入者の半数以上が県外からの来場者で占められるという現象が起きている。
単に移動が楽になっただけではない。新幹線効果によって街のインフラやホテル環境が洗練され、フェス来場者が滞在中に享受できる快適さが跳ね上がったのだ。重いバックパックを背負って泥まみれになるフェスも悪くないが、スマートに新幹線で乗り付け、洗練された都市空間で最高の音を浴びる——そんな「大人の音楽旅」を求める層に、今の福井は見事に応えている。