自身が熟練の医師であるからこそ、高須氏は現代医学の限界と未開の可能性を誰よりも深く知っている。腫瘍内科・がん治療における新薬開発や先進的なアプローチは、膨大な時間と貴重な治験データを必要とする。高須氏は自らの身体を差し出し、リスクを伴う「人間実験」を買って出ることで、後進の医療発展に寄与しようと心に決めているのだ。
「自分が人体実験となって得られたデータが、将来の患者の命を救うきっかけになれば本望」という信念は一貫して揺るがない。主治医と対等な議論を戦わせ、時には未承認薬の投与すら辞さない姿勢は、医療従事者の間でも驚きと敬意をもって受け止められている。医療者であり、同時に重度のがん患者でもある彼だからこそ到達できた、唯一無二の戦い方だ。