極めて高い効果を誇るアミスター20フロアブルですが、使用にあたって農業現場で最も恐れられているのが特異的な薬害リスクです。以下の警告事項を把握していない場合、農園全体に壊滅的な被害を及ぼす可能性があります。
① リンゴに対する極めて激しい感受性と飛散(ドリフト)厳禁
アミスター20フロアブルは、リンゴ(特に「ふじ」「つがる」「王林」等の主要品種)に対して極めて強い薬害を起こします。わずかなドリフト(風による飛散)が付着しただけでも葉焼けや早期落葉を引き起こし、樹勢を著しく低下させます。周囲にリンゴ園や家庭菜園のリンゴ樹がある場所では絶対に散布してはならず、散布に使用した動噴ホースやタンクの使い回しも厳禁です。
② 展着剤の混用制限と注意点
製剤自体がフロアブル化されており、濡れ性や付着性を高める工夫が施されています。そのため、一般的な野菜類では基本的に展着剤の加用は必須ではありません。特に高浸透型の機能性展着剤(シリコーン系)やパラフィン系展着剤、油剤・乳剤との混用は、作物のクチクラワックス層を急激に溶かし、激しい薬害(葉の壊疽や果実の斑点)を誘発するリスクが高まります。展着剤を混用する場合は、製品ラベルの注意事項を確認し、一般展着剤を用いるか単用散布を基本としてください。
③ 高温時の散布回避
日中の気温が30度を超える炎天下での散布は、薬剤が急激に乾燥・濃縮され、作物体に過度なストレスを与えるため葉焼けの原因となります。早朝または夕方の涼しい時間帯を選んで散布することが安全管理の基本です。