本作のメガホンを取った三池崇史監督の手腕も見逃せません。鬼才として知られる三池監督は、タツノコプロの持つポップでナンセンスな世界観を忠実に再現しつつ、CGと実写の融合によるダイナミックなアクションエンターテインメントへと昇華させました。
実写映画ヤッターマンのキャスト陣のアンサンブルも秀逸でした。正義感あふれるヤッターマン1号(高田ガン)を熱演した櫻井翔との対決では、敵同士でありながらガンちゃんに淡い恋心を抱いてしまうドロンジョの乙女心がコミカルに描かれ、観客を惹きつけました。
さらに、ドロンボー一味の相棒であるボヤッキー役の生瀬勝久、トンズラー役のケンドーコバヤシとの掛け合いは阿吽の呼吸を見せました。台本を超えたアドリブの応酬が現場で繰り広げられ、深田恭子のドロンジョ様が二人を「スカポンタン!」と叱責するおなじみのシーンは、原作ファンを歓喜させる屈指の名場面となっています。