不自然さを解消する最大のポイントは、顔と手の立体的な重なりを別々のレイヤーとして把握することです。口を手で隠すイラストのアタリを取る際は、まず顔全体の立体(球体やマズルを意識したアタリ)をしっかりと完成させ、その上から手を配置する手順を踏みます。顔のアタリを省略して最初から手を乗せてしまうと、顎の位置や口の角度が狂い、手が顔の表面に張り付いたような違和感が生じます。
基本となる口に手を当てるイラストの描き方では、手首の起点(腕から繋がるライン)と手のひらの「厚み」を意識したボックス状のアタリを描き起こすのが鉄則です。口元と手のひらの間にはわずかな空間が存在するため、手のひら側から顔へ落ちる「落ち影」を丁寧に描き込むことで、一気にプロクオリティの立体感と空気感が立ち現れます。