一休宗純が88歳で息を引き取った際、最後に残した言葉は「死にとうない」だったと伝えられている。悟りを開いた高僧の澄み切った最期とは程遠い、生の執着を吐き捨てた幕引きだ。
血を流し、性を謳歌し、権力に唾を吐き続けたこの苛烈なリアリストが、なぜ後世において「みんなに愛されるとんち小僧」に仕立て上げられたのか。それは、彼のあまりに鋭すぎる反骨精神が、体制側や大衆にとってそのままでは刺激が強すぎたからに他ならない。角を矯めて毒を抜き、親しみやすい知恵者のパッケージに押し込めることで、日本社会はようやくこの巨大な異端児を消化することができたのだ。だが、綺麗に漂白されたアニメのフレームから一歩外へ踏み出せば、そこには今も体制の欺瞞を睨みつける、一休宗純の狂気と気迫が爛々と輝いている。 (出典: 一休 さん 実在(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る