死刑が確定した現在、木嶋被告は東京拘置所に収容され、死刑囚としての日々を送っています。しかし、彼女の特異な人間的求心力は、鉄格子の内側に隔離されてなお衰えることはありませんでした。
最も世間を驚かせたのが、拘置所内での度重なる獄中結婚です。木嶋被告は収容中、なんと通算3回もの婚姻関係を結んでいます。
最初の獄中結婚の相手は、公判中から彼女を支援し続けていた60代の熱心な支援者男性でした。その後離婚し、二人目の相手となったのは、木嶋被告の事件を熱心に取材していた大手出版社「新潮社」の現役男性デスクでした。この現役週刊誌編集者との獄中結婚はマスコミ界隈に激震を走らせ、のちに男性が交通事故で重傷を負うなどのトラブルを経て再び離婚に至ります。そしてその後、別の支援者男性と3度目の婚姻を結び、苗字を変えています。
死刑囚という極限の立場に置かれながら、なぜこれほどまでに複数の男性を惹きつけ、婚姻にまで至らせることができるのか。面会に訪れた関係者は一様に、彼女の圧倒的な筆力、便箋何十枚にも及ぶ情熱的な手紙、そして相手の承認欲求を巧みに満たすコミュニケーション能力を挙げています。塀の中にいながらにして外部の男性を心理的に支配する手法は、事件当時の手口と不気味なほど酷似しています。