矢祭町の自立精神を象徴するもうひとつの代表的な存在が「矢祭もったいない図書館」です。
厳しい行革の中で「子どもたちに本を読ませたいが、新設の図書館に充てる多額の公金がない」という壁に直面した際、町は全国に向けて「家庭で眠っている不要になった本を寄贈してほしい」と呼びかけました。この呼びかけに全国から共感の声が集まり、目標を大幅に上回る数十万冊の書籍が寄贈され、2007年に誕生したのがこの図書館です。寄贈本とボランティアの手によって運営基盤が作られたこの取り組みは、全国のメディアで大きな称賛を浴びました。
では、それらの行革を経て、矢祭町の現在の財政状況はどうなっているのでしょうか。過度なハコモノ行政を避け、借金に頼らない堅実な財政運営を継続してきた結果、実質公債費比率や将来負担比率などの財政健全化判断比率は極めて良好な水準を維持しています。
2026年現在も、強固な財政基盤を活かしながら、子育て支援策の充実や高齢者福祉、老朽化したインフラの計画的更新を着実に推進しています。無駄な支出を徹底的に削ぎ落とした過去の決断が、今日の安定した町政運営を力強く下支えしています。