SNSや知恵袋、コミュニティフォーラムを覗くと、「真面目に親切にしてきたのに裏切られた」「徳を積んでいるつもりなのに不幸ばかり続く」という悲痛な吐露が散見されます。なぜ、善行を行っているはずの人が苦しむ状況に陥ってしまうのでしょうか。
取材現場や相談事例を分析すると、報われないと感じている人には2つの致命的な落とし穴が存在します。
第1の落とし穴は、「自己犠牲と徳積みの混同」です。嫌な頼み事を断れず自分をすり減らしたり、理不尽な要求を受け入れ続けたりすることは、徳積みではなく「共依存」や「迎合」に過ぎません。自分自身を大切に扱えない人間が他者に差し出す親切は、無意識の依存や恨みに変わりやすいのが心理学的な現実です。
第2の落とし穴は、「取引型スピリチュアルの罠」です。「これだけ良いことをしたのだから、宝くじが当たるはずだ」「昇進するはずだ」という損得勘定で善行を行うと、期待通りの結果が得られなかった瞬間に強烈な怒りと失望が湧き上がります。この執着こそが、最も心を荒廃させ、運気を遠ざける原因となります。