2026年の開催においても最大のハイライトとなるのが、各町内会が技術を結集して送り出す山車行事である。八戸の山車は他地域の祭りとは大きく異なる。一見すると緻密な武者絵や神話を模した静止画のようだが、広い通りや交差点に差し掛かった瞬間、前傾・左右展開・上昇という驚愕の可動ギミックを発動させるのだ。
中心街を巡る運行ルートでは、電線や建物の隙間を縫うように山車が上下左右に一気に巨大化する。青森朝日放送などの地元メディアがカメラを構える中、仕掛けが動くたびに観客席からは大きな歓声が上がる。一瞬にして場面が切り替わる演出の美しさは、地域に受け継がれた職人技の結晶と言える。