飼育者の手記やSNS、知恵袋などのコミュニティを分析すると、多くの飼い主が口を揃えて語る悲痛な共通体験があります。それが「昨日まで元気いっぱいに回し車を爆走していたのに、朝起きたら突然亡くなっていた」という急変の証言です。
エキゾチックアニマル専門医はこの現象について、「突然死のように見えて、実は数週間前からサインが出ていたケースが7割を超える」と指摘します。自然界において捕食される側の小動物であるハムスターは、弱みを見せると外敵に狙われるため、体調不良や激痛をギリギリまで隠し通す防衛本能を持っています。
飼い主が「元気」と認識していた回し車走行が、実は痛みや不快感を紛らわせるための異常行動(常同行動)であったり、死期が近づいた個体が体温低下に抗うために必死で動いていただけというケースも少なくありません。「異変に気づいた段階では既に末期だった」という事態を防ぐには、飼い主側の主観的な思い込みを排し、冷徹に客観数値を追う姿勢が求められます。