このスタイルの爆発的広まりを語る上で欠かせないのが、をのひなおによる大ヒット漫画『明日、私は誰かのカノジョ』の存在だ。作中に登場するキャラクター「ゆあてゃ」が見せた強烈な個性とビジュアルは、瞬く間に読者の心を捉えた。
夜の街・歌舞伎町を舞台に描かれた彼女の繊細で危うい生き様は、若者たちの共感を呼び覚ました。彼女が纏っていた装いは、夜の街に漂う寂壮感や承認欲求と強く結びつき、単なる衣装を超えた一つのサブカルチャー的象徴へと昇華された。新宿の路上から広がったその波紋は、若者たちのファッション観を根底から塗り替えていくことになる。