店内に並ぶコレクションは、デザイン史に名を刻む巨匠たちの名作ばかりだ。いわゆる「Yチェア」の名で愛されるCH24はもちろん、フィン・ユールの有機的なフォルムを描くイージーチェア、アルネ・ヤコブセンのエッグチェアなど、美術館級の逸品が惜しげもなく日常の席として開放されている。
実際に座ってみて初めて気づくことがある。身体の曲線に驚くほどフィットする背もたれの角度、長時間の歓談でも疲れない座面の張地。図鑑を見るだけでは決して理解できない「人間工学と美学の融合」が、コーヒーを啜るひとときの中に潜んでいる。