プロダクション人力舎にとっても、今回のプロジェクトは事務所の歴史を塗り替える巨大な挑戦だ。個性的で自由奔放なタレントを多数擁する同事務所は、従来型のタレント事務所の枠組みを超え、グローバル制作会社との直接交渉を推し進めてきた。その中核を担うのが、今回満を持して制作されるオリジナルコメディドラマである。
過密な国内スケジュールを縫って進められる撮影現場には、日米双方のスタッフが入り乱れる。言語や文化の違いによる摩擦を和らげ、現場の空気を一瞬で和ませるのは、やはり彼の天性のコミュニケーション能力だ。「人力舎らしい自由さ」を保持したまま、いかに世界基準の映像表現へと昇華させるか。日本のプロダクションが直面していた世界展開への課題に対する、一つの明確な解答がここにある。