残便感が解消せず医療機関を受診する場合、残便感は病院の何科を受診するのが正解なのでしょうか。選択肢としては「消化器内科」「胃腸科」「肛門科(肛門外科)」が該当します。
受診先を選ぶ基準として、血便や肛門の突出感が主であるならまずは肛門科が適しています。一方、腹痛や便通異常(下痢・便秘の繰り返し)、全身の倦怠感を伴うなら消化器内科が適切です。迷う場合は、両方を標榜しているクリニックや、内視鏡専門施設を選択するのが最も確実です。
そして、残便感の根本原因を白黒はっきりさせる唯一絶対の確定診断法が大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。日本消化器内視鏡学会のガイドラインに準拠した詳細な検査プロセスと費用目安を把握しておけば、無用な恐怖心を払拭できます。
- 検査の基本ステップ:
- 前日〜当日朝:検査食や低残渣食を摂取し、当日の朝に約1.5〜2リットルの腸管洗浄剤(下剤)を数時間かけて服用、腸内を完全に透明な状態にします。
- 検査直前:希望や既往歴に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を投与します。近年はウトウトと眠っている間に苦痛なく終了する手法が主流です。
- スコープ挿入と観察:肛門から最深部の盲腸までスコープを進め、引き抜きながら直腸や結腸の全粘膜をハイビジョン画像で詳細に観察します(所要時間は15〜20分程度)。
- ポリープ切除(該当時):前がん病変である大腸ポリープが発見された場合、その場で高周波スネア等を用いて日帰り切除(ポリペクトミー)が可能です。
- 費用の目安(健康保険適用・3割負担の場合):
- 観察のみ(生検なし):約5,000円〜7,000円
- 組織検査(生検)を実施した場合:約9,000円〜12,000円
- 大腸ポリープ切除術を実施した場合:約20,000円〜30,000円(部位や個数による)