宮脇健の芸能生活は、わずか幼稚園のころからスタートしました。1968年の『チャコとケンちゃん』で本格的に頭角を現すと、その後スタートしたTBS系の『ケンちゃんシリーズ』の看板俳優として大ブレイクを果たします。特に1972年に放送された『ケーキ屋ケンちゃん』は最高視聴率30%以上を叩き出し、当時の小学生の誰もが憧れるスーパースターとなりました。
当時の宮脇健の子役時代は、まさに過密スケジュールの極みでした。学校に通いながら週6日の撮影をこなし、週末は全国各地でのサイン会やイベントに追われる毎日。ギャランティも当時の一般的なサラリーマンの年収を遥かに凌駕する額が動いており、子どもの金銭感覚では推し量れない巨額の富が周囲を取り巻いていました。
しかし、この幼少期のけた外れの成功が、皮肉にもその後の人生に長い影を落とすことになります。普通の子どもとしての金銭感覚や社会性を培う機会を持てないまま、彼は大人たちの思惑が渦巻く世界を駆け抜けていくことになりました。