大阪教育大学附属池田小学校では、事件が発生した6月8日を「学校安全の日」と定め、毎年「祈りと誓いの集い」が執り行われている。校内に建立された追悼モニュメント「祈りと誓いの塔」には犠牲となった8人の児童の名前が刻まれており、遺族や教職員、在校生が集い、8つの鐘の音とともに深い祈りを捧げている。
事件から四半世紀が経過し、現在の教職員や在校生の大半は事件後に生まれた世代となっている。記憶の風化が懸念される中、学校現場では独自の安全教育カリキュラム「安全科」を導入し、実践的な避難訓練や「命の授業」を継続している。
「命の授業」では、単に危険回避の方法を学ぶだけでなく、命の掛け替えのなさや他者への思いやりを深く考察する。遺族が学校を訪れて自らの想いを直接語りかける機会も設けられており、過去の悲惨な事実を未来を生きる力へと変える試みが脈々と受け継がれている。