平成から令和へと時代が移り変わる中で、日本の政治構造に最も大きな変容をもたらしたのが安倍晋三だ。第1次政権での挫折を経て、2012年に劇的な復活を果たした第2次以降の政権は、通算在任日数で歴代最長を記録した。
大胆な金融緩和と財政出動を柱とする経済政策、特定秘密保護法や平和安全法制の成立など、その施策は強い賛否を巻き起こしながらも、日本の外交・安全保障のフレームワークを不可逆的に塗り替えた。民主党政権からの奪還を経て打ち立てられたこの長期安定政権は、その後の自民党内の派閥構図や政権運営の作法に、現在進行形で甚大な影響を与え続けている。