本来、大相撲の観戦文化を支えてきた枡席は、1.3メートル四方の空間に4人が腰を下ろすスタイルが標準的だった。しかし足を崩しにくかったり、隣席との距離の近さに気を使ったりと、長時間の観戦には一定のハードルが存在していたのも事実だ。
そうした中で登場した1人利用のプランは、従来の概念を根本から覆すものだった。4人分のスペースを独り占めできるため、手荷物を広げても余裕があり、ビールやお弁当を並べても一切の窮屈さを感じない。千年の歴史を誇る伝統芸能の重厚な雰囲気を味わいながら、プライベート感あふれるパーソナルスペースを確保できることが、熱烈なリピーターを生む最大の要因となっている。