この団体を語る上で欠かせないのが、爆発的な発行部数をアピールしてきた『霊言シリーズ』の存在だ。歴史上の偉人や存命の政治家、著名人の「霊言」と称する書籍を途切れることなく上梓し、膨大な出版ルートを自前で構築した。その中核を担ったのが幸福の科学出版である。
これは単なる教化活動にとどまらない、極めて精巧な宗教ビジネスモデルだった。信者に大量購入や布教用としての買い取りを推奨し、大手書店のベストセラーランキングを組織力で作り出す手法が常態化。高額な祈願料やセミナー受講費と組み合わせることで、巨額のキャッシュフローを生み出し続けた。教理と出版事業、そしてお布施が三位一体となったシステムは、長年にわたり教団の無敵の資金源として君臨していたのだ。