中学受験の国語において、受験生が真っ先にぶつかるのが「意味を知らない単語の壁」だ。「画一的」「示唆する」「皮肉」といった言葉の真意を掴めぬまま本文を読み進めても、著者の意図を誤読するのは避けられない。日本漢字能力検定協会が公表する学習データを見ても、単なる漢字の暗記と「文脈の中での語彙運用」には極めて大きな隔たりが存在することがわかる。
教育研究者の福島隆史氏らが長年警鐘を鳴らしてきた通り、語彙教育の本質は「言葉同士の同等関係や対立関係を整理する力」にある。形だけの辞書引き学習では、実際の試験で使える生きた知識にはならない。語彙の底上げなしに過去問演習を繰り返しても、空回りするばかりなのだ。