「大事なのは、100球投げる技術ではなく、100球の質をどう保つかです」――独占取材の冒頭、柔らかな口調の中に確固たる意志を込めて桑田真澄氏は語り始めた。セントラル・リーグの激しいペナントレースを制するには、先発ローテーションの安定とリリーフ陣の疲労軽減が欠かせない。これまでのプロ野球界では、とにかく投げ込んでフォームを固める手法が主流だった。しかし、彼の掲げる最新の投手育成論は、その前提を真っ向から覆す。
東京ドームの試合前練習。日本テレビのカメラやDAZNの密着取材チームが追う中、桑田コーチは投手の細かな身体の使い方をひとつひとつチェックしていく。無理なフォームでの連投を避け、故障のリスクを徹底的に排除する。この徹底した管理体制こそが、2026年シーズンを見据えた巨人投手陣の躍進を支える柱となっているのだ。