16年間にわたり阪神タイガースの顔として活躍した鳥谷氏でしたが、2019年シーズン限りで長年慣れ親しんだ縦じまのユニフォームを脱ぐ苦渋の決断を迫られます。現役続行を強く希望しながらも移籍先がなかなか決まらない焦燥と不安の中、彼を支えたのもまた裕子さんの言葉でした。
移籍先を模索する厳しい冬の最中、彼女は「どこに行っても、あなたが野球を続ける姿を応援するだけ」と静かに背中を押したといいます。そして2026年春、千葉ロッテマリーンズへの入団が決定。新天地での再出発において、ベテランとしてチームを支え最後まで戦い抜けた背景には、どんな境遇になろうとも変わらぬ愛で寄り添い続けた妻の強い覚悟がありました。