皮膚科をはじめとする医療機関でのピアス穴あけは、病気や怪我の治療ではないため、公的医療保険が使えない自由診療(全額自己負担)となります。「皮膚科なら保険証を出せば3割負担になる」という言説は完全な誤解です。ただし、穴あけ後に生じた炎症や化膿、金属アレルギー性接触皮膚炎、ケロイドの治療に関しては、通常の皮膚疾患として健康保険が適用されます。
施術料金はクリニックの立地や使用するファーストピアスの材質、麻酔代が含まれているかによって変動します。全国の主要美容皮膚科および一般皮膚科の価格設定を精査したところ、耳たぶ両耳の施術相場はファーストピアス代込みで6,000円〜9,000円前後、軟骨(ヘリックスやトラガスなど)は局所麻酔を含めて1箇所あたり8,000円〜15,000円前後で推移しています。
クリニックによっては「ピアッサー持ち込み可」としている医療機関もあります。ドラッグストア等で1,000円前後のピアッサーを購入して持ち込めば手技料のみで安く抑えられるメリットがある反面、市販ピアッサーは軸の長さ(ポスト長)が短めに設計されているものが多く、施術後に耳たぶが腫れた際に留め具(キャッチ)が皮膚に埋没する医療事故が起きやすいという盲点が存在します。耳たぶの厚みに不安がある方は、クリニック側が用意している軸長8mm以上のロングポスト仕様を選択するのが賢明です。