1974年、千葉真一の名を世界に轟かせる決定打となった作品が『激突!殺人拳』(海外タイトル:The Street Fighter)だ。過激な格闘描写とスピード感あふれる殺陣は全米で大ヒットを記録。全米興行成績ランキングでトップ10入りを果たすという、当時の邦画としては前代未聞の快挙を成し遂げた。
この成功を足がかりに、彼は自らジャパン・アクション・クラブ(JAC)を設立。後進のアクション俳優やスタントマンの育成に情熱を注いだ。単に自身がスターとして光るだけでなく、技術と志を組織として継承する仕組みを作ったのだ。
この取り組みは日本の映画産業におけるアクションの質を根本から引き上げた。国内外の監督やプロデューサーが「アクション映画を作るなら千葉のチームと組みたい」と口を揃えたほどであり、その影響力は世界各地へと波及していった。