二人の歩みは決して平坦ではなかった。東京大学卒業後に財務省(旧大蔵省)へ入省した玉木氏が政治家への転身を決意した際、苦難の道が始まった。地元である香川の選挙区に足繁く通い、戸別訪問を重ねる日々。その隣には常に恵理氏の姿があった。
地元の後援会関係者はこう語る。「奥さんは本当に腰が低く、泥臭いドブ板選挙を嫌な顔一つせず手伝っていた。彼が国政に送り出されたのは、恵理さんの人徳によるところが大きい」。長年培われたこの強固な信頼関係があったからこそ、今回の一大事にあっても夫婦の絆は決裂に至らなかったのだ。