今回、関係者向けに限定公開された一部の未公開映像からは、観客の深層心理を直接揺さぶるような恐ろしい映像演出の真価が窺えた。深夜の旧式テレビ画面に突如現れるノイズと、そこに微かに混じり込む正体不明の周波数。それが鑑賞者の感覚をじわじわと蝕んでいく。
過剰な音響で脅かす安易な手法を一切排し、静寂と歪んだ空間表現だけで緊張感を極限まで高める手腕は圧巻だ。試写室を後にした海外メディアの記者が「スクリーンから目を切ることができなかった」と漏らした通り、画面越しに迫る不可解な現象が、見る者の常識を揺さぶる。