かつて東京メトロの利用案内ポスターや広報物で落ち着いた佇まいを見せていた公認キャラクター「駅乃みちか」。彼女のイメージが大きく揺らいだのは、ある企画ポスターの露出がきっかけだった。ポスターに描かれたイラストは、従来のほのぼのとしたデザインから一転し、身体のラインや着衣のシワが強調されたタッチへと変化していた。
一見すると一般的なサブカルチャー風の描写に見えるが、地下鉄という公共性の極めて高い空間に掲出されたことで、見る者の受け止め方は真っ二つに割れた。「魅力的で親しみやすい」と歓迎する声が上がる一方で、「公的な場所で女性キャラクターの身体を性的に強調した描き方は不適切だ」という強い反発が巻き起こった。日常の通勤・通学風景に突如現れた視覚的ギャップが、議論の火種となったのである。