本作の核心を担ったのは、ヒロイン・一ノ瀬未希を演じた志田未来と、その恋人役である桐野智志を熱演した三浦春馬のふたりだ。弱冠13歳で揺れる中学生の葛藤と母性を圧倒的なリアリティで表現した志田の芝居は、観る者の心を揺さぶった。戸惑い、恐れ、そして徐々に「命を守る」という覚悟へと変化していく表情の移り変わりは圧巻の一言に尽きる。
そして、裕福な家庭に育ちながらも自らの責任と向き合う少年の苦悩を繊細に体現した三浦春馬の存在も忘れてはならない。未成熟な若者たちが直面した過酷な現実と、それに立ち向かう姿は、単なるショッキングな設定を超えて、多くの人々に人間としての生き方を問いかける強烈な熱量を放っていた。