手のしびれに効く薬の選び方と危険なサイン|市販薬の限界と正しい受診先

手のしびれに効く薬の選び方と危険なサイン|市販薬の限界と正しい受診先

手のしびれに効く薬の選び方と危険なサイン|市販薬の限界と正しい受診先の総合ガイドを解説します。役立つ情報が満載です。

ドラッグストアの店頭で「手のしびれの薬」を探す前に、まず確認しなければならないのは、そのしびれが生命に関わる急性期疾患の予兆ではないかという点です。特に注意すべきは「片側の手だけが突然しびれ始めた」というケースです。日本脳卒中学会の啓発データによると、脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)の初期症状として、顔面の麻痺や発語障害と並び、片麻痺(体の片側だけの筋力低下・感覚障害)が約7割の割合で報告されています。

脳の感覚野に血液を送る血管が閉塞した場合、数分から数時間の単位で神経細胞が壊死に向かいます。この段階で市販薬を服用して様子を見る行為は、救命や後遺症軽減の「黄金時間」と呼ばれる発症後4.5時間以内の血栓溶解療法(t-PA静注療法)の機会を完全に失うことを意味します。次の「FASTチェック」に該当する兆候がないかを直ちに確認してください。

【緊急性の高い脳血管障害チェック(FAST)】
・F(Face):口角が下がり、笑顔を作ると左右非対称になる
・A(Arm):両腕を前方に水平に伸ばしたとき、片方の腕が自然と下がってくる
・S(Speech):簡単な文章が滑らかに出てこない、ろれつが回らず他人に伝わらない
・T(Time):これらの症状が1つでもあれば、躊躇せず119番通報で救急車を呼ぶ

一方で、発症が緩やかな場合でも油断は禁物です。両手の指先が「手袋をはめているかのように」じわじわとしびれる場合は、糖尿病性末梢神経障害の疑いが浮上します。厚生労働省の国民健康・栄養調査でも示されている通り、自覚症状のないまま糖尿病が進行している例は多く、高血糖が末梢の毛細血管を破壊した結果として神経障害が生じます。この場合、どれほど市販のビタミン薬を補給しても、血糖コントロールを行わない限り症状は確実に悪化します。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。