台風の直撃は、県内の基幹産業である農業や水産業にとっても致命的な打撃となりかねない。茨城県は全国有数の農業県であり、特に秋口はブランド米「茨城コシヒカリ」の刈り取り作業や、全国シェアトップを誇る「干し芋」の原材料となるサツマイモの収穫期にあたる。
ひたちなか市でサツマイモを栽培する農家は「長雨と暴風で芋が泥に浸かると品質が著しく落ちる。昨夜から不眠不休で排水溝の清掃やハウスの補強作業を行っているが、自然の猛威の前には祈るしかない」と声を落とす。また、鹿島港や大洗港に停泊する漁船群は二重三重のロープで繋ぎ止められているが、高波による港湾設備の破損や出漁見合わせによる経済的損失は避けられない見通しだ。