『鬼滅の刃』における呼吸の系統図において、嘴平伊之助が使う「獣の呼吸(けだもののこきゅう)」は風の呼吸の派生として分類されています。
伊之助は誰から教わることもなく、山育ちの野生の勘と驚異的な柔軟性によって我流で獣の呼吸を編み出しました。一見すると完全なオリジナルですが、刃こぼれさせた二刀流で荒々しく空間を切り裂く太刀筋や、皮膚感覚で大気の揺らぎを捉える空間識覚は、本質的に「風」の性質を色濃く受け継いでいます。育手を通さずとも自然界の過酷な環境下で呼吸の極意に到達した伊之助の剣技は、風の呼吸が持つ野生的な攻撃性と深く共鳴しています。