女性が快感の絶頂を迎えた際、脳の視床下部から大量に放出されるのが「愛のホルモン」とも呼ばれるオキシトシンだ。このホルモンは自律神経を安定させるだけでなく、子宮をリズミカルに微小収縮させる作用を持つ。
生殖医学の分野では、この子宮収縮が精子を膣奥から子宮頸管、そして卵管へと効率よく引き上げる「アップサック効果(精子吸引説)」として長年議論されてきた。現場の産婦人科医によれば、オーガズムの前後で精子の移動速度や子宮内への到達数が高まる現象が確認されており、タイミングよく発生する子宮収縮が精子の旅路を力強くサポートしていることはほぼ確実視されている。排卵期における性交渉での快感は、物理的にも理にかなった受精促進メカニズムなのだ。