今や都市の記憶の彼方に追いやられつつある伝説のポップアップ。それを単なる「平成末期のあだ花」として切り捨てるのは簡単だ。しかし、時代の歪みや若者のエネルギーをあれほど剥き出しの形で提示した場所は、後にも先にも存在しなかったのではないか。
流行は去り、店舗は消え、写真データだけがクラウドの奥底に眠っている。だが、あの夏の原宿で若者たちがスマートフォンを掲げて求めたものは、形を変えながら今のメタバースや没入型リアルエンタメの礎となっている。粗削りで、非難を浴び、そして一瞬で駆け抜けたあの一大イベントは、私たちが生きる「体験経済(エクスペリエンス・エコノミー)」時代の幕開けを告げる、歪で愛おしい前触れだったのかもしれない。 (出典: タピオカ ランド(Yahoo!ニュース))
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