都心の最新施設に一歩足を踏み入れると、そこはまるでSF映画の研究室のような静寂に包まれている。心拍数の変動パターンから個人の疲労度を測定し、その日の自律神経の乱れにぴったり合わせた温湿度をプログラミングするシステムが実用化された。
従来のような「何分サウナ室に入り、何分水風呂に浸かる」といった精神論的な入浴法は姿を消した。個人の皮膚感覚と深部体温に連動したスマート照明とアロマの散布が、自律神経を強制的に副交感神経優位へと導く。体験した30代のIT役員は「短時間の入浴でも、まるで8時間の質の高い睡眠をとったかのような脳のクリア感が得られる」と語る。