何が封入されているか分からないブラインドパッケージの開封作業は、今やSNS時代における最大のエンターテインメントコンテンツの一つだ。ショート動画プラットフォームには、購入した商品をその場で開封し、リアクションを共有する動画が日々無数に投稿されている。この「体験の共有」こそが、Z世代の収集癖を刺激する着火剤となっているのだ。
象徴的な例が、アジア圏から世界的な爆発的ヒットを記録した「POP MART」のアートトイや、空前のブームが続く「ポケモンカードゲーム」だ。目当ての限定レアカードやフィギュアを手に入れるため、店頭に長蛇の列ができる光景はもはや珍しくない。ファンにとって、自分の好きな対象を応援する「推し活」の一環としてグッズを買い集める行為は、単なる所有欲の充足にとどまらず、コミュニティ内でのアイデンティティ確立にも直結している。