埼玉紅さそり隊を語る上で欠かせないのが、彼女たちが登場時に必ず披露する「名乗り」と、厳格に定められた独自のルールです。
彼女たちは集結する際、「赤い夕日に誓いを立てる、泣く子も黙る埼玉紅さそり隊!」といった勇ましい決め台詞を口にします。しかし、しんのすけが乱入して「お笑い紅さそり隊!」「お笑いグループの三八式!」などと合いの手を入れることで、緊張感あふれる名乗りが途端にコミカルな三段落ちへと昇華するのがお約束のフォーマットとなっています。
また、隊内には「恋愛禁止の掟」という鉄則が存在します。硬派な不良集団としての威厳を保ち、友情の結束を乱さないための厳しい戒律とされていますが、その実情はきわめて人間臭いものです。実際のエピソードでは、竜子自身が素敵な男性に一目惚れして激しく動揺したり、恋心を必死に押し殺してメンバーに隠そうとするなど、思春期特有の切ない葛藤が描かれます。
「男にうつつを抜かす暇があったら拳を鍛えろ」と虚勢を張りつつも、少女漫画のようなロマンスに密かに憧れる彼女たちの姿は、視聴者に強い親近感と甘酸っぱい共感を与えています。