伝統的な焼き鳥や炉端焼きの枠組みを超え、フレンチやイタリアン、さらには前衛的なイノベーティブ・フュージョンに炭火を取り入れた日本のレストランは、いまや世界基準の評価を獲得している。『ミシュランガイド』東京版をはじめとする各都市のセレクションを見ても、厨房の中央に堂々と炭台を据えた店舗が次々と星を獲得している事実は見逃せない。
シェフ自らが炭の熾き具合を手で測り、ミリ単位で食材と火床の距離を調整する。その職人芸的な直観と、現代的なワインセオリーが融合した空間は、海外からのガストロノミーツーリストにとっても最高の目的地となっている。炭火料理はもはやローカルな調理法ではなく、世界最高峰の食体験を創出するグローバルな共通言語となった。