『名探偵コナン』において、黒ずくめの組織の元研究者「シェリー」こと本名・宮野志保、そしてAPTX4869を飲んで幼児化した「灰原哀」。この複雑怪奇な二面性を持つヒロインの声を演じ続けているのは、声優・歌手・ラジオパーソナリティとして日本のポップカルチャーを牽引してきた林原めぐみです。
初登場は1999年1月11日に放送されたテレビアニメ第129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」。転校生として教室に現れた瞬間の冷徹な視線、コナンを組織の影で脅迫する冷徹な囁き、そして事件解決後に路上で感情を決壊させて流した慟哭の涙――。初登場回にして見せた圧巻の感情レンジは、当時の視聴者に強烈な衝撃を与えました。
原作者の青山剛昌をはじめとする製作陣は、単なる「可愛い子ども」ではなく、「大人の知性と諦念、そして背負った過酷な運命を声だけで表現できる人物」として林原めぐみを指名。その直感は見事に的中し、彼女の声を得たことで灰原哀は原作ファン・アニメファン双方から絶大な支持を集める不動の人気キャラクターへと昇華しました。