「そのうち自然に消えるだろう」という甘い考えこそが、事態を深刻化させる最大の罠だ。男性の皮膚は女性に比べて皮脂分泌量が約3倍と多い一方で、水分量は半分以下という非常に極端な水分・油分バランスを抱えている。さらに毎日の髭剃りによる微細な角質ダメージが重なり、皮膚バリア機能が日常的に低下しているのだ。
日本皮膚科学会の知見でも指摘されている通り、無防備な肌に強い太陽光線が照射されると、肌奥深くの表皮基底層でメラニン色素が過剰生成される。本来であればターンオーバーによって古い角質とともに排出されるはずだが、加齢や乾燥で代謝が滞ると、巨大化した色素が深部に固着。これが、頑固に居座り続けるシミの正体である。徹底した紫外線対策を怠った代償は、想像以上に根深い。