新潟県内において「イタリアン」を語る上で欠かせないのが、下越地域(新潟市中心)の「みかづき」と、中越地域(長岡市中心)を中心に展開する「フレンド」の存在です。両チェーンの創業者は旧知の仲であり、互いに切磋琢磨しながら独自の食文化を築いてきました。
両者には、地元民でも熱く議論を交わす明確な違いが存在します。
まずソースの設計が異なります。みかづきが野菜の旨味を凝縮したとろみのあるトマトソースであるのに対し、フレンドは挽肉の旨味を前面に出したミートソースを採用しています。麺の太さもみかづきの方がやや太く、もっちり感が際立ちます。
付け合わせにも個性があり、みかづきにはさっぱりとした「白生姜(塩生姜)」が添えられフォークで食べますが、フレンドには鮮やかな「紅生姜」が添えられ、割り箸を使って食べるのが基本スタイルです。さらにサイドメニューの看板として、みかづきが「ソフトクリーム・大判焼き」などの甘味を推す一方、フレンドはパリッと焼き上げた「ぎょうざ」とのセットを主力に据えています。この文化的な住み分けを知ると、新潟の麺文化の奥深さがより一層楽しめます。